【株式会社旭川システムサービス 清野敏行社長 】寄贈コラム 最終回 〜会社設立編〜

写真:清野社長が手にされているのは、TI アサヒ株式会社の前身である富士測量機製造株式会社が1972年から製造したティルティングレベル「L-21D」

 

株式会社旭川システムサービス 清野社長の寄贈コラムもいよいよ最終回。今回のテーマは会社設立についてです。

「夢を持つことから始めれば必ず実現する」という思いを胸に。

私が(株)旭川システムサービスを設立したのは、1984(昭和59)年2月、31歳のときでした。前年の12月に勤めていた会社が倒産したのです。もともと、「いつかは自分で会社を作って、思いっきり仕事がしてみたい」と考えていたので、将来に対しての不安はあまりありませんでした。

新入社員のとき、最初の一年間は倉庫での荷造り配達が主な仕事でした。倉庫で読んでいた月刊「測量」に、若い人に贈る言葉として、「夢は現実への第一歩である」というのが載っていて、この言葉が自分の人生にとって大きな力となっています。「今はできなくても、まずは夢を持つことから始めれば、必ず実現する!」という思いが生まれたのです。

ですが、実際に会社を設立してみたものの、物事は思うようには進みません。喉が渇いたとき、たいていの人は自動販売機でジュースを買って飲むでしょう。でも、その頃の私は「100円のお金がもったいない。水なら無料で飲めるじゃないか」と考え、水を飲んでお金は極力使わないという生活をしていました。とは言っても、当時、仕事ならいくらでもあったのです。年間の勤務時間は3,400時間を超え、車の走行距離は年間6万km走るのが当たり前でした。

人の力にもいろいろあります。腕力、体力、財力、権力、包容力、気力など、数え上げればきりがありません。自分一人ではどうにもならないことでも、それぞれの力を持った人の協力は得られれば、たいていのことは解決できるものです。

近年、測量機は大きく変化してきました。レベルはデジタル化が加速し、セオドライトや光波距離計も電動化が進んでいます。

我が家においても、ともに苦労をしてきた家内は電気で動きます。我が家ではこれを「かかあ電化」と呼んでいます。(笑)今後、ますます電子化が加速されることでしょう。

これからは、この状況を当たり前として受け入れることが必要なのかもしれません。

写真:株式会社 旭川システムサービス 清野敏行代表取締役社長(前列中央)と社員の皆様

2019年4月20日